日刊「しんぶん赤旗」2018年5月8日付
日曜版「しんぶん赤旗」2017年12月31日号・2018年1月7日号合併号
日刊「しんぶん赤旗」2017年11月13日付
全国大会2日目の12日(日)、準々決勝・決勝戦が行われました。
結果、囲碁優勝は、昨年に続いて柳田朋哉さん(24)=招待、京都=が連覇し、将棋は、小山怜央さん(24)=岩手=が初優勝し、第54期赤旗名人となりました。
囲碁の決勝戦で柳田さんは白番中押し勝ち。「序盤でひどい手を打って悪くしたが、いつものリズムで打ち続けたことがよかった。連覇を有言実行できた」と語りました。将棋の決勝戦で後手番の小山さんは、得意の一手損角換わり戦法を採用して102手で勝利。「苦しい局面を逆転できてうれしい」と述べました。
囲碁審判長の小島高穂九段は講評で、「決勝はハラハラドキドキだった。柳田さんの連覇は大したものだし、準優勝の豊田裕仁さんも頑張った。囲碁大会のレベルが上がっている。(コンピューターに負けない)人間らしいゲームだった」とたたえました。
将棋審判長の屋敷伸之九段は、「20代の若手が大会を引っ張っていた。優勝した小山さんの将棋は勢いがあって清々しかった。昨期の赤旗名人と藤井聡太四段の対局が沸かせたように、新人王戦でも活躍してほしい」と述べました。
囲碁の準優勝は、豊田裕仁さん(18)=神奈川=、3位は國仲尚さん(27)=沖縄=、4位は山元学さん(29)=三重=。将棋の準優勝は、荒木隆さん(27)=滋賀=、3位は井上輝彦さん(31)=愛知=、4位は平野慎太郎さん(29)=石川=でした。
2017年11月11日
東京・池袋で11日に始まった第54回しんぶん赤旗全国囲碁・将棋大会に、埼玉代表の4人が出場しました。
初出場の埼玉代表、小林康太郎さん(26)は目標のトーナメント進出を果たし、「ほっとしました」。「赤旗の大会は熱気があり、やりがいがあります」と話しました。囲碁の最年少出場者、林隆羽さん(17)は、序盤から切り違える激しいたたかいを制し、2連勝でリーグ戦を突破できました。
囲碁では林隆羽さんと岡本英明さん(26)、将棋では小林康太郎さんがリーグ戦を勝ち抜き、決勝トーナメントに進出となりました。
<リーグ戦成績>
囲碁:林隆羽2-0、岡本英明2-0 将棋:藤本裕行1-2、小林康太郎2-1
日刊 「しんぶん赤旗」2017年11月10日付
第54回しんぶん赤旗全国囲碁・将棋大会(通称・赤旗名人戦)は11、12の両日に東京・池袋のアカデミーホール、ホテルグランドシティで開催されます。14歳から73歳まで、囲碁・将棋各56人のアマチュア強豪が「赤旗名人」の座を懸けて腕を競います。
全国大会には、およそ250カ所でおこなわれた地区大会、47都道府県大会を勝ち上がった囲碁・将棋各54人の代表選出と各2人の招待選手、合わせて112人が出場します。
囲碁・将棋とも、第1日の11日(土)は2勝勝ち抜け・2敗敗退の予選リーグをおこない、勝ち上がった各28人で決勝トーナメントをおこないます。第2日の12日(日)には、ベスト8によるトーナメントを続行、決勝、第3位決定戦をおこないます。
全国大会初出場は囲碁17人、将棋23人。10代10人(囲碁3人・将棋7人)、20代41人(同21人・20人)、30代18人(同7人・11人)、40代19人(同11人・8人)、50代10人(同5人・5人)、60代6人(同3人・3人)、70代4人(囲碁のみ)という構成で、平均年齢は囲碁39歳、将棋33歳です。
代表最年少は将棋の清水将馬さん(14)=宮崎、最高齢は囲碁の、佐藤義栄さん(73)=群馬です。
招待選手は昨年優勝の囲碁・柳田朋哉さん、将棋・横山大樹さん。女性の招待として、囲碁は全日本女流アマ囲碁選手権大会優勝の大島玲奈(れいな)さん、将棋は女流アマ名人戦優勝の中学生、野原未蘭(みらん)さんです。
北海道 加藤 雄也 45 北海道 辻 悠翔 21 青 森 浅利 真行 26
秋 田 高橋 理論 49 岩 手 狩野 英昭 53 宮 城 後藤 直也 22
山 形 大岸 猛 47 福 島 齊藤 敏明 70 東 京 横塚 元輝 25
東 京 軽部 元久 25 東 京 米山 慶 36 埼 玉 林 隆羽 17
埼 玉 岡本 英明 26 茨 城 長谷 泉 49 栃 木 嶋中 侑亮 24
群 馬 佐藤 義栄 73 神奈川 大湖 弘司 53 神奈川 豊田 裕仁 18
千 葉 堀江 哲 45 千 葉 佐々木 海 18 山 梨 斉藤杉太郎 44
長 野 韋 華 43 新 潟 奥田 裕紀 25 石 川 山田 翔世 19
富 山 源 明彦 28 福 井 大久保紘平 25 静 岡 日吉 勇史 46
愛 知 前出 悠皓 27 岐 阜 清水 仁 27 三 重 山元 学 29
大 阪 服部 清彦 59 大 阪 深美 修一 45 兵 庫 吉岡 章雄 56
京 都 中山 貴之 32 滋 賀 堀口 昭治 72 奈 良 野口 徹 61
和歌山 木村 直登 34 岡 山 藤井 直己 54 広 島 福岡 健二 36
山 口 小野 慎吾 34 鳥 取 門脇 宏幸 35 島 根 森山 伸二 44
香 川 三宅 清 62 愛 媛 中村 仁駿 27 徳 島 金澤 拓海 20
高 知 田中 豊一 71 福 岡 北条 祐生 27 佐 賀 中島 望視 22
長 崎 深堀 正雄 68 熊 本 江島 康 64 大 分 甲原 和也 25
宮 崎 山本 淳 53 鹿児島 寝占(ねじめ)健一郎 47
沖 縄 國仲 尚 27 招 待 大島 玲奈 23 招 待 柳田 朋哉 24
北海道 川村 卓史 26 北海道 中川 功貴 24 青 森 小泉 祐 28
秋 田 佐藤 弘康 40 岩 手 小山 怜央 24 宮 城 伊藤 靖浩 50
山 形 原田 寛明 29 福 島 野田 大輔 17 東 京 池田 将 43
東 京 山口 直哉 27 東 京 目黒 将 52 埼 玉 藤本 裕行 41
埼 玉 小林康太郎 26 茨 城 濵 真之 47 栃 木 門屋 良和 49
群 馬 山口 勇 50 神奈川 菅野倫太郎 27 神奈川 小木ポール 32
千 葉 知花 賢 31 千 葉 武田 俊平 38 山 梨 上田 裕典 24
長 野 有田 高大 23 新 潟 曽山 翔人 31 石 川 平野慎太郎 29
富 山 中平 寧 31 福 井 瀬戸川悠人 24 静 岡 太田 博朗 44
愛 知 井上 輝彦 31 岐 阜 堀田 暁之 30 三 重 磯部 啓 32
大 阪 藤原 結樹 28 大 阪 折田 翔吾 28 兵 庫 天野 啓吾 38
京 都 新貝 涼太 22 滋 賀 荒木 隆 27 奈 良 山根 紘矢 22
和歌山 坂本 拓己 19 岡 山 羽仁 豊 20 広 島 柿本 雅之 52
山 口 田中 佳久 28 鳥 取 橋嵜 卓万 18 島 根 川本 哲也 23
香 川 國井 大彰 15 愛 媛 松田 耕治 62 徳 島 梅本 亮 46
高 知 永森 広幸 62 福 岡 下平 雅之 45 佐 賀 才田 信之 50
長 崎 田川 雄大 17 熊 本 沖崎 憲治 38 大 分 早咲 誠和 44
宮 崎 清水 将馬 14 鹿児島 鮎川 哲朗 65 沖 縄 桑江 裕丈 33
招 待 野原 未蘭 14 招 待 横山 大樹 27
2017年10月16日
10月15日(日)に埼玉県大会が北浦和カルタスホールで開催されました。全国大会出場者を決めるA級では、囲碁に岡本英明さん(26)、林隆羽さん(17)の2名と将棋に小林康太郎さん(26)、藤本裕行さん(41)の2名が全国大会への出場権を得ました。
全国大会は、11月11日(土)・12日(日)の2日間、東京都豊島区池袋のサンシャイン・アカデミーホール(1日目)とその隣のホテル・グランドシティ(2日目)で行われます。囲碁・将棋ともに、都道府県代表選手54人、前大会優勝者1人、女流アマチュア招待選手1人)による56人が「赤旗名人」を目指し、熱戦を繰り広げます。
2017年10月10日
10月9日をもってすべての地区・地域大会が終わりました。囲碁は延べ人数で222人、将棋は同279人の参加がありました。10月15日(日)には、地区大会入賞者と招待選手による埼玉県大会が開催され、A級では囲碁・将棋の全国大会出場者ぞれぞれ2人が決まります。
2017年8月7日
埼玉県大会実行委員会は、昨年開催された第53回埼玉県大会囲碁・将棋の上位者と全国大会優勝経験者に埼玉県大会出場の招待文書を郵送しました。招待選手は、地区大会での入賞に関係なく埼玉県大会に出場できます。
日曜版 「しんぶん赤旗」2017年7月16日号
日刊 「しんぶん赤旗」2017年7月14日付
日刊「しんぶん赤旗」2017年6月30日付
日刊「しんぶん赤旗」2017年6月29日付
日刊「しんぶん赤旗」2017年6月28日付
日刊「しんぶん赤旗」2017年6月27日付
日刊「しんぶん赤旗」2017年6月26日付
日刊「しんぶん赤旗」2017年6月25日付
日刊「しんぶん赤旗」2017年6月24日付
日刊「しんぶん赤旗」2017年6月23日付
日刊「しんぶん赤旗」2017年5月5日付
将棋の藤井聡太四段(14)は4日、大阪市の関西将棋会館でおこなわれた新人王戦(しんぶん赤旗主催)で、アマチュアの横山大樹赤旗名人(26)と対局し、100手で勝って、自身が持つプロ入り後の公式戦連勝記録を16に更新しました。次は12日の王将戦、対西川和宏六段(31)戦です。
年間連勝記録では神谷広志八段の28連勝(1986~87年)が史上最多。羽生善治三冠は22連勝(歴代3位)の記録を持っています。
藤井四段は昨年10月、史上最年少(14歳2カ月)でのプロ入り後、15連勝。非公式戦ながら将棋界の第一人者、羽生三冠にも勝って、非凡な才能を示しました。
この日の勝利で、新人王戦はベスト8に一番乗り。新人王戦史上最年少優勝へ一歩駒を進めました。
横山さんはアマチュア将棋大会の昨年のしんぶん赤旗全国囲碁・将棋大会(赤旗名人戦)で初優勝をおさめ、第53代「赤旗名人」としてプロの公式戦である新人王戦に出場。1・2回戦でプロ並みの実力を持つ奨励会三段を連破して藤井四段との対局を実現しました。
勝った藤井四段は「途中苦しい将棋もあったので16連勝もできたのは幸運でした。新人王戦はトップ棋士への登竜門といわれている棋戦ですので、全力で優勝を目指します」と力強く語り、横山赤旗名人は「本局も自分らしい将棋が指せた。悔しさは残りますが、実力を出し切れたし、公式戦を楽しめた」と笑顔をみせました。
観戦記者、池田将之さんによる観戦記が「しんぶん赤旗」6月23日付から掲載予定です。
将棋の新人王戦 1970年に創設し1年に1期おこない、48期目を迎えている「しんぶん赤旗」主催の若手棋戦です。現在、年齢制限は「26歳以下」。棋士は10代、20代の青春時代に力を充実させていきます。新作戦を披露したり、若さの特権である深い読みと読みをぶつけ合う盤上の激闘が魅力で、全棋士参加棋戦に引けを取らない魅力にあふれます。これまでに佐藤天彦名人や渡辺明竜王、羽生善治三冠や森内俊之九段らそうそうたるメンバーが新人王のタイトルを取っていることから「一流棋士への登竜門」と呼ばれています。
日曜版「しんぶん赤旗」 2017年1月1日・8日合併号
日刊「しんぶん赤旗」2016年11月15日付
第53期赤旗名人決まる/囲碁・柳田朋哉さん、将棋・横山大樹さん
第53回しんぶん赤旗全国囲碁・将棋大会(赤旗名人戦)の決勝戦が13日、東京・池袋のホテルグランドシティで行われ、囲碁で柳田朋哉さん(23)=京都=、将棋で横山大樹さん(26)=北海道=が優勝し、第53期赤旗名人となりました。
囲碁の決勝戦で柳田さんは黒番をもち、17目半の差をつけて快勝、「楽しい大会でした」と語りました。 将棋の決勝戦で先手番の横山さんは、粘り強い指し回しで107手の激戦を制し、「苦しいたたかいでしたが、優勝できてほっとしています」と述べました。
囲碁審判長の小島高穂九段は講評で「16歳の林隆羽さんが前年優勝の平野翔大さんを負かしたので優勝すると思っていたら、その林さんをリーグ戦も含めて2回負かした小野慎吾さんが優勝できなかった。年々、レベルがアップして、うれしい」と選手をほめたたえました。
将棋審判長の屋敷伸之九段は講評で「優勝した横山さんは赤旗名人として新人王戦に出場されます。今回、安定感は抜群でした。今大会はベテランの方も健闘されましたが、若い10代、20代が中心に活躍し、どんどん出てきているという感じです」と述べました。
囲碁の準優勝は小野慎吾さん(33)=山口=、3位は林隆羽さん(16)=埼玉=、4位は大岩徹さん(26)=岐阜=。将棋の準優勝は知花賢さん(30)=千葉=、3位は浅倉孝幸さん(23)=静岡=、4位は長沢忠宏さん(46)=長野=でした。
日刊「しんぶん赤旗」2016年11月15日付
第53回しんぶん赤旗全国囲碁・将棋大会の2日目が13日、東京・池袋で開かれ、決勝トーナメントのベスト8に勝ち進んだ首都圏8都県の代表6人(囲碁3人、将棋3人)が熱戦を繰り広げました。
将棋では、千葉代表の知花賢さん(30)が準優勝しました。知花さんは18歳の時、沖縄代表で本大会に初出場。その後、プロをめざし奨励会に入会し、三段で退会。「2位は『頑張ったな』という成績です。多くの相手と集中して指すことができ、楽しかった。普段の戦法は居飛車ですが準決勝では振り飛車をやってみて、勝てたのが印象深いです。この大会でまた活躍できるよう頑張りたい」と話しました。
囲碁では、埼玉代表の高校1年生、林隆羽(りょう)さん(16)が全国大会初出場で3位入賞を果たしました。林さんは、準々決勝で、2連覇中の平野翔大さん(19)=招待=を破る大健闘。準決勝で惜敗したものの、3位決定戦を制しました。「準決勝では手順の前後の違いで、勝てそうだった碁を落として悔しい。(平野さんとの対局は)組み立てた一つ一つの作戦がうまくいきました。実力をつけて今度は優勝したいです」と語りました。
日刊「しんぶん赤旗」
2016年11月15日付
赤旗全国囲碁・将棋大会/囲碁・10代対決は林さんが制す/将棋・3位浅倉さん独特の戦法
強豪同士がぶつかりあい、火花を散らす―。12、13の両日にわたって東京・池袋で開かれた第53回しんぶん赤旗全国囲碁・将棋大会(赤旗名人戦)では、例年以上に大熱戦が繰り広げられました。
囲碁の埼玉代表の林隆羽(りょう)さん(16)は、一昨年、昨年と連続優勝の平野翔大さん(19)=招待=を準々決勝で破りました。準決勝で山口代表の小野慎吾さん(33)に2目半差で惜敗しましたが、囲碁審判長の小島高穂九段が「優勝すると思っていた」と評する強さでした。
高校1年生の林さんは、アマチュア本因坊戦準優勝(2015年)、少年少女囲碁大会小学生の部全国優勝(12年)などの実績もある若手の実力派。「ちょっとの差で勝てそうな碁を落としました。実力をつけて今度は優勝したい」
将棋で福岡代表の下平雅之さん(44)は今大会、例年になく気合いがみなぎっていました。「ベテランらしいたたかいをしたい」との決意で臨んでいたといいます。
大会初日、今大会でもっとも多くの観戦者が見つめる中、前年優勝の稲葉聡さん(31)=招待=を決勝トーナメント2回戦で破り、ベスト8に進出した下平さん。強豪の壁は厚く、大会2日目に静岡代表の浅倉孝幸さん(23)に惜敗しました。
3位入賞の浅倉さんも将棋審判長の屋敷伸之九段から「独特の戦法で勝ち抜き、中・終盤のたたかいが見事だった」と評されました。
下平さんは「こちらが正確に指せば、勝てたのに、堅い守りを崩せなかった。実は、全国大会2日目の1局目で負けたことがないので悔しいです。私の中では、赤旗の大会は恒例になっています」と語りました。